これはまあ、笑い話のようなものなのですが。
昔、東京の専門学校に入学するために上京したての頃、英会話教材のセールスに引っかかりそうになったことがありました。
都心のあるビルに赴いて、10歳くらい上の、妙に押しの強いというか、、そういうお姉さんに「これからは英語の時代」「英語を身に着けなければ仕事でやっていけない」みたいなことを言われて。今思えば、こちらの音楽の趣味を聞き出して話を合わせるなど話術がうまかった。
何度も手を差し出されて握手を求められ(多分これが契約合意の印)、なにか腑に落ちない私は手を出さず。結局、確か「考えておきます」というようなことを言って席を立った覚えがあります。
もうひとつ。
企業の防犯カメラ設置の仕事のとき。店舗に防犯カメラを取り付け、離れた本部でそれを見たり、逐次保存して(万引きなどの)事件の際警察に提供したりする仕組みなのですが、静止画ではなく、音声付きの動画になぜできないのかとしつこくお客様に言われたことがありました。
インターネットというのはいわば道路のようなものですので、確実に渋滞します(つまり別の作業ができなくなる)。渋滞を避けるためには専用のバイパスを通す、というような甚大なコストが必要になります。また、動画というのは、静止画を乗用車とすると4tトラックが何台も連なるような大きなものですので、それを置いておく駐車場(記憶領域=機械)が必要になります。たしか、そんなようなことを言ってあきらめてもらったような気がします。※当時のコストを考えてのことです。現在でしたらわかりません。
ネットにはこんなに動画があふれているのに?と思う方もいるでしょうが、動画を保存している会社は、やはりそれだけのコストをかけているものです。
個人や団体にとって必要かそうでないか、それにどれだけ(人的金銭的)資源を割けるのか考えずに、ただ「英語の時代」やら「ネットの時代」やらと、「世間の受け売り」で言われても困りますよね。英語教材を売りつけるセールスの考え方とあまり変わらないんじゃないかと思ってしまうわけです(笑)
電子書籍、コンビニのATM、電子マネー決済、オンラインゲーム。インターネットの恩恵はすさまじいものがあります。
ただ、ATMなどは誰でも操作できるでしょうが、電子書籍を読むためには、パソコンやタブレットもしくは専用端末が必要で、操作も若干慣れが必要です。
私はコンピュータ関連の仕事(たとえば、上にあげたATMの機械内部のプログラムの作成などが一番近いかも)をしていますが、「ネットの時代」だからパソコンを買おうとかインターネットをすべき、などとは言えません。むしろ家庭からパソコンは消えていくのではないか、スマホ(携帯電話)・テレビなどの家電にとってかわるのではないか、と思っているクチです。
。。。。。そう考えていたら、コロナにより(リモートワークにパソコンが必要なので)揺り戻しがありそうです。私の考えも大してあてにはなりませんね(笑)
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