お知らせ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ヘッダ写真はアルプス穂高岳。 見本誌の請求や記事内容への問い合わせなどは「問い合わせフォーム」をご利用ください。 Twitterへのリンクを張りました。右側スリットにあります。

2023年12月17日日曜日

青穂50号よりお知らせなど

 




青穂50号より、お知らせなどを転載します。

上:①山頭火ふるさと館自由律俳句大会
  (現時点では募集は締め切っています)
  ②同人新刊紹介
   「花野抄」第十九集  仙台・花野句会
   「エトレ第三句集」  大阪・エトレ句会

下:神奈川近代文学館 会報161号
   久米正雄の書簡紹介
  山頭火ふるさと館 企画展案内(2024年1月8日まで)
  尾崎放哉記念館 尾崎放哉の葉書・添削句稿(藤田踏青氏寄贈による)


 神奈川近代文学館は2回ほど行ったことがあるのですが、木々に囲まれていて落ち着いた雰囲気の文学館で、散策にもいいかもしれません。小説家久米正雄は名前だけ知っている程度ですが、一時期俳句を目指していたのは初耳。
 「体操詩集」「亡羊記」の詩人村野四郎も、一時期「層雲」で自由律俳句を作っていましたね。この方は俳句評論も書いています。村野四郎記念館は、東京都府中市の「府中市郷土の森」に。多分、世間的には難しいと言われがちな詩を書いた現代詩人ですが(いえ、私にとっては好きな傾向の詩なのですが)、こども向けの詩も書いています。おなじみの歌「ぶんぶんぶん はちがとぶ」の歌詞は、元はボヘミア民謡で村野四郎訳。

(文:久坂夕爾)




2023年11月3日金曜日

第七回尾崎放哉賞 締切(11月30日)が迫っています メールでの応募も可能です

第七回尾崎放哉賞の応募締切が11月30日に迫っています。

是非ご応募ください。

尾崎放哉賞


※ご注意

ホームページが、第六回までのものと変更になっていますので、ご注意ください。

ブックマークなどに入れている方は、お手数ですが、新たにお気に入り登録することをお勧めします。

また、今回高校生の方の応募方法に変更があります。

  ※メールでのエクセル(横書き)添付必須

詳しくは、上記ホームページで確認をお願いします。


第1~6回までのページはこちら


◆過去の尾崎放哉賞大賞受賞作品◆

月の匂いの石に坐る       藤田 踏青

ひまわり咲いて疎遠の鍵を外す   増田 眞寿子

ネギ切る音がまっすぐな雨になる  井上 知子

だんだん空が大きくなる坂を上る  遠藤 多満

蝉時雨浴びて秘密基地の入り口   砂狐

母の内にあるダムの静けさ     田中 佳


(文:久坂夕爾)


2023年10月28日土曜日

青穂50号が発行されました。




青穂50号が発行されました。


画像は順に、表紙、青穂抄(秋生ゆき選)、池田実吉色紙。
色紙の句 やわ肌の移り香あまき春の服縫う

目次より本号の内容
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(平山礼子選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句12        井上敬雄
 私と自由律俳句12           伊藤清雄
 『随句の基調』を読んで         福田和宏
 「きまぐれ写俳日記46」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 同人新刊案内
 お知らせ、編集後記
 第七回尾崎放哉賞募集案内
 第十一回青穂全国大会について


(文:久坂夕爾)

2023年9月30日土曜日

第七回尾崎放哉賞受付中です。締切は11月30日必着

 第七回尾崎放哉賞の募集受付中です。

尾崎放哉賞


※ご注意

ホームページが、第六回までのものと変更になっていますので、ご注意ください。

ブックマークなどに入れている方は、お手数ですが、ページの差し替えをお願いします。

また、今回高校生の方の応募方法に変更があります。

上記ホームページで確認をお願いします。


第1~6回尾崎放哉賞までのページはこちら


(文:久坂夕爾)


2023年9月11日月曜日

同人の句より(青穂49号)

青穂49号の同人の句よりいくつか紹介します。

例によって、私の句評は参考程度に。


蝉しぐれ唖の両手目まぐるし        楽遊原

 「蝉しぐれ」と、続く「唖(唖者)」は、初見ではかなりの飛躍に思えるかもしれませんが、案外近いところにいます。というのは、「音」「光」は、それが元々ない場面(静寂、闇など)だと目立つのですが、それだけが過剰に存在すると「音」も「光」も知覚できなくなる。芭蕉の句の、蝉しぐれを「しずけさ」と感じる所以のように。発語が困難な方(しかも多分聴覚は正常な方)の表面上の無音と、手話をする両手(つまりその人の思考や感情)の切迫感を対照的に表現しています。個人的には、「し」で終わると文語調になって、両手の躍動感が殺されてしまったのではないか、自由律だからもっと語尾も自由に口語らしくしたほうが、と少し気になりましたが。

花首切られ俄かに人の華となる       一の橋世京

 「俄かに」と接続されると、首を切られた瞬間が読み手の脳裏に残ったままの状態で、次の節(人の華)の意味を拾うことになります。切り花が人の心を楽しませる、という、それだけの意味を伝えるだけでしたら、一般論だけで作者自身がいない凡庸な句になってしまうのですが、そこに、「(花屋の手によって)首を切る・切られる」という行為の残像を見せたことで面白い作品になったと思います。

さくらさくら隠した鬼がでてきて騒ぐ    高木架京

 「隠れていた」ではなく、「隠した」。この句にほのかに「批評」(自分に向けてなのか他者に向けてなのかはわかりません)を感じるのは、「隠した」のは、「鬼」とはいったい誰だろう、と考えさせられる部分があるからでしょうか。さくらの花かげからぞろぞろ鬼がでてきて、そこには本当は鬼がいるのだと不意に気付いてしまう恐ろしさ。

小手毬転がってゆく闇の中         小山貴子

 小手毬の花の様子をうまく捉えた句。闇に転がすことで、自分の預かり知らないところで何かが連綿と続いているという、えもいわれぬ感覚を呼び覚まします。

あした着てゆく喪服ひろげて欠伸     伊藤人美

 人にはいろいろな感情がありますから、『喪服』という題材=『悲しみ・悼み』とは限らず、おそらく、さほど関係の深くない人の葬儀前日の、もしくは葬儀続きで疲弊していて、あまり積極的には行く気になれない心中を捉えています。ありのままの気取らない日常を捉えていて、俳句は「雑」(あらゆる瞬間)の詩でもあります。捉えどころがいい。


妻をほめるふわり海月が寄ってくる    奥野立日十

つけ睫毛ケースに入れて故郷へ帰った   きむらけんじ

菜の花は海に溺れる無限階段       加藤邪呑




(文:久坂夕爾)


2023年8月27日日曜日

あおのじかん

 



たまに絵本を買います。

「あおのじかん」イザベル・シムレール文/絵 石津ちひろ訳 岩波書店

説教臭い・道徳本のような絵本は嫌いなのですが(笑)、こういう絵本は大好物です。

日暮れから夜にかけての、さまざまな「あお」色の生き物たちの物語。

世界を見つめる優しい「目」がここにはあります。


裏表紙には、いろいろな「あお」いろが並ぶ。

こなゆきいろ、マシュマロいろ、ウサギのしっぽいろ、あかちゃんのぼうしのいろ、みずたまりいろ、リボンのいろ、ゆめのいろ、ふじいろ、おはじきのいろ、みずぎのいろ、うんどうぐつのいろ、くもりぞらのいろ、マフラーのいろ、うんどうかいのそらのいろ、カモのはねいろ、ラベンダーいろ、クジャクのはねいろ、はればれとしたこころのいろ、るりいろ、にじをまぜたいろ、たいせつなボタンのいろ、インクいろ、ぶどういろ、まほうのいしのいろ、ベレーぼうのいろ、りんどういろ、はかまのいろ、あいいろ、そらとぶえんばんのいろ、うちゅうのいろ、ふかいうみのいろ、まよなかのそらのいろ。



(本文から)

おひさまが しずみ

よるが やってくるまでの ひととき

あたりは あおい いろに そまる

━━━それが あおの じかん

~~~~~~~~~(略)~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ふかみを おびた あおい ベールに おおわれて

シロナガスクジラが ほわーっと おおきな しんこきゅう

~~~~~~~~~(略)~~~~~~~~~~~~~~~~~~

すべての あおい いきものたちを

よるの やみが そっと やさしく つつみこむ


(文:久坂夕爾)


2023年8月5日土曜日

青穂49号が発行されました。

 




青穂49号が発行されました。


画像は順に、表紙、青穂抄(渡辺敏正選)、青穂全国大会受賞句。

目次より本号の内容
・第十回青穂全国大会・第六回尾崎放哉賞表彰式
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(高木架京選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句11        佐瀬風井梧
 私と自由律俳句11           田畑剛
 「きまぐれ写俳日記45」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 お知らせ、編集後記
 第七回尾崎放哉賞募集案内
 『青穂第二句集』募集案内


(文:久坂夕爾)



2023年7月8日土曜日

ツイッターもやってます。

あらためて、の紹介ですが、「青穂」ではTwitter(ツイッター)もやってます。


そのTwitterにて、ならドットFMの「俳句で漫歩」コーナーから転載する形で、自由律俳人を紹介する記事を始めました。

「俳句で漫歩」は、青穂の小山代表が、自由律俳句に馴染みのない方でも親しみやすい句を紹介・説明するコーナーです。

最近Twitterで紹介されたのは以下の俳人。

・荻原桂子

滝井折柴

安斎桜磈子(あんざい おうかいし)

横山林二


下の青字をクリックすると、それぞれTwitter、Youtubeのページにとびます。(それぞれ、アカウントのない方は登録が必要です)

見逃しのないよう、是非フォローしてみてください。このページ右側のスリットにもリンクを張りました。

『青穂』自由律俳句結社Twitter


ならどっとFMの「俳句で漫歩」はyoutubeにもあります。興味のある方はお気に入り登録してみてください。最新のアップは6月27日。

youtubeかえいチャンネル


(文:久坂夕爾)


2023年6月10日土曜日

第7回尾崎放哉賞募集受付中!

 





第6回の尾崎放哉賞発表の本誌記事転載
上:放哉賞高校生の部
中:放哉賞一般の部
下:本誌よりお知らせ

応募句はすべて、「青穂」本誌に掲載されます。

第7回尾崎放哉賞の募集も始まっています、
※第7回より、高校生の部は
『エクセル添付のメールのみ受け付け』と変更になっています。
注意してください。

詳しくは、下記を参照してください。

たくさんの応募、お待ちしております。


放哉賞とは関係ないのですが、
信濃毎日新聞にて、自由律俳人松尾あつゆきの記事の連載が先ごろ始まっています。
長野県内在住でご興味のある方はぜひお読みください。
(たしか県外でも取り寄せできた気が。。。できなかったらすみません。)
原爆詩集の峠三吉や原民喜は有名ですが、俳句で被爆体験を高い水準で作品化した方です。

これも関係ないのですが。というかどうでもいい話ですが、
中・高校生時代、私は新聞配達をしていまして、信濃毎日新聞の専売所に毎日通っておりました。


(文:久坂夕爾)

2023年5月5日金曜日

青穂48号が発行されました。





青穂48号が発行されました。


画像は順に、表紙、自由律俳人の筆跡(伊藤雪男)、青穂抄(渡辺敬子選)。

目次より本号の内容
・第六回尾崎放哉賞発表
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(黒崎渓水選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句10        河野初恵
 私と自由律俳句10           久光良一
 『後谷五十鈴 自由律俳句集』鑑賞    黒崎渓水
 <<忘れえぬ女>>
  イワン・クラムスコイ画        奥野立日十
 「きまぐれ写俳日記44」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 お知らせ、編集後記
 第十回青穂全国大会(東京)ご案内
 『青穂』第二句集募集案内


(文:久坂夕爾)

2023年4月29日土曜日

ドライブ・マイ・カー


先月の目の手術による不快感・不調がようやくおさまりつつあります。


ひと頃話題になった映画「ドライブ・マイ・カー」(監督:濱口竜介、脚本:大江崇允をamazonプライムでようやく見る。いい映画でした。

本筋は妻を失った男の物語なのですが、そこに、チェーホフの「ワーニャ叔父さん」、亡き妻がベッドでつぶやいた物語(前世がヤツメウナギの少女のエピソード)が絡んできます。異なる物語が平行するさまは、ああやっぱりこれは村上春樹だ、と思わせました。

特に車の中の描写がよかった。専属のドライバーが後部座席の主人公を目だけで追う姿、夫である自分でさえ知らない、妻の物語の続きを語る青年の顔、たばこの灰を飛ばすためにサンルーフにのばした二つの手。

実は、「ワーニャ叔父さん」は、若かったころの私にはとてもわかりにくい話だったのです。なぜワーニャ叔父さんはピストルなんて持ち出して騒ぎ、あまつさえ自殺まで考えたのだろう、そこがよくわからず、登場人物の心情にうまくついていくことができずに投げ出した記憶があります。映画のあと再度読み直したのですが、今度は心情を理解できたと思います。昔わからなかったものを再読したとき、私はいったい今まで何を読んでいたのだろう、と、愕然とすることは時折ありますよね。最近では井筒俊彦の「意識と本質」など。


チェーホフを「余白の多い作家」とどこかの評論家が言っていたのを思い起こします。そして、村上春樹も(特に短編は)余白の多い、悪く言えばほのめかしの多い作家です。(「象の消滅」なんて面白くて好きですけどね。)


ところで、「ドライブ・マイ・カー」の3つの物語のなかで、現実の不可解さ・やるせなさを強烈に私に伝えてきたのは、完全にフィクションであるヤツメウナギの少女のエピソードでした。また「ドライブ・マイ・カー」はビートルズの曲名だと思いますが、同じくビートルズの曲名が題名になっているかつ映画にもなったものに「君の鳥はうたえる」(and your bird can sing)という小説があります。佐藤泰志。こういう小説が書きたかったと思わせるほど「海炭市叙景」はいい短編でした。


(文:久坂夕爾)


2023年3月25日土曜日

青穂47号よりお知らせなど

 



青穂47号よりお知らせなど転載します。

上:同人新刊 後谷五十鈴自由律俳句集 りばてい文庫

  尾崎放哉ニュース

  こんな本見つけました

下:山頭火ふるさと館ニュース

  企画展は4月9日まで開催


(文:久坂夕爾)



2023年3月4日土曜日

第6回尾崎放哉賞決定

第6回尾崎放哉賞が発表されました。

<一般の部>

◆大賞

母の内にあるダムの静けさ       田中 佳

◆春陽堂賞

和音のように揺れあって光は春になる  久我 恒子

<高校生の部>

◆最優秀賞

フラスコの中ぎゅうぎゅうの都会    信田 龍之介


そのほかの入選句は、尾崎放哉賞(第1~6回) をご覧ください。



!第7回より、放哉賞告知サイトおよび、応募要項などの変更があります!

尾崎放哉賞(第7回~)


(文:久坂夕爾)



2023年2月19日日曜日

青穂47号が発行されました




青穂47号が発行されました。

画像は順に、表紙、色紙(荻原井泉水)、青穂抄(弓削酔魚選)。

目次より本号の内容
・新同人紹介
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(小山貴子選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句9         黒崎渓水
 私と自由律俳句9            荻島架人
 自由律俳句の将来            埋田貞子
 <<戦艦テレメール号の帰港>>
  ウイリアム・ターナー画        奥野立日十
 「きまぐれ写俳日記43」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 同人新刊案内、お知らせ、同人情報、編集後記、名刺交換
 第10回青穂全国大会及び大会句募集について


(文:久坂夕爾)


2023年1月22日日曜日

高田弄山の110句

 

たまたまネットを徘徊していた時、

「京都・泉の会」のブログにこんな記事があったのを見つけました。

高田弄山の110句

このサイトは、自由律俳人も結構紹介されていますので、

よかったら覗いてみてください。


(文:久坂夕爾)