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2024年4月22日月曜日

ブログ20000アクセスありがとうございます

いつも訪問ありがとうございます。

本ブログのアクセス数が、開設以来20000アクセスを超えていました。




以下にアクセスの多い記事の一覧を載せています。

・黒崎渓水さん執筆のヨルシカの記事がやはり強いです。今後もアクセスが伸びると思われます。

文学・芸術系作品/作家は、娯楽系作品に引用・転用・模倣されて一般に流布していくようなところもありますので(マンガ・文藝ストレイドッグスや、以前現代詩の一節を引用した歌詞などがあったように。アニメでも悪の華-ボードレールの詩集名が由来-という作品がありました。曽根富美子「含羞-はじらひ- わが友中原中也」も有名ですね。)、尾崎放哉や自由律俳句が広まるきっかけになると良いですね。

※文学/娯楽の区別は結構あいまいなので、便宜上だと思ってください。


・青穂第1句集がコンスタントに閲覧されているようです。多分、本誌同人の作風の幅は、放哉賞や尾崎放哉のイメージだけで考える作風の幅よりも、かなり広いのではないでしょうか。今月、第2句集が発行されましたので、近いうちに1人1句の形で掲載する予定です。

・個人作家については、飯島翠壺洞、宗左近、清水哲男、河本緑石、家木松郎の記事や句抄が。載せたい作家はまだまだいるのですが、ぼちぼちチョイスして掲載していきますので、ご期待ください。本誌からの転載記事「記憶に残る俳人・俳句」も見ていて楽しいので、こちらもよろしくお願いします。








過去の記事については、右側スリットの下のほうに、キーワード別、年月別に辿れますのでご利用ください。
今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。青穂正式のホームページやtwitterも、右側スリット上から行けますのでどうぞ。


(文:久坂夕爾)

2024年3月25日月曜日

高田弄山句抄


近頃は長針と短針に足を挟まれます

緞帳ストン首は闇に陳列される

あと一塗りの空から鳥がすり抜けた

ほたる仮縫いの夜をほどく

笑っている人の顔で笑っている

耳穴から溢れる砂時計の波音

映る花にとまり蝶は鏡で飼われる

ハサミが入り薔薇は女の匂いを放つ

なみなみと注がれ舞蝶がすけてくる

井戸の底に落した影が澄んでいる

風ねむれぬ夜は放火魔と通じあい

小鳥を数え終えて密林消えた

蟻が地平線を持ちあげてゆく花野

風がくるくるむけて月がまぶしい

ガラス片の霧雨に人魚とすれちがう

桃が闇を引いて転がり落ちる

金魚ゆらゆら花のひらく匂いがする

月は何色にぬっても嘘になる

絵の具がかわくまで生きていた蝶

夜店の人魚に値札がついている


高田弄山(たかだ・ろうざん)(1956-2013)の句に接しての私の印象は、「不穏で生命力の薄い静寂」。そして、表現力がある作家性の強い作風。絵画もたしなんでいたように見えます。


句については、下記京都泉の会のブログから抄出・引用させていただきました。ありがとうございます。問題があるようでしたら、お知らせください。

この泉の会のブログには、かなりの数の自由律俳人の句抄もあり(野村朱燐洞の句抄もありました。)、ここ数年精力的に更新されていますので読みでがあります。

ぜひ、訪問してみてください。右側スレッドにリンクも貼りました。

自由律俳句 京都・泉の会ブログ

(文:久坂夕爾)



2024年1月14日日曜日

記憶に残る俳人・俳句(7)~(12)

青穂本誌での企画記事「記憶に残る俳人・俳句」。

同人各自が紹介する、自由律俳句・俳人を転載します。


・市川一男(1901~?)

 人に逢いたくない日の自分の足あたためてやる

 さびしさ一つこらえては透明なうろこ一枚はやし

 まっくらやみにもつれて糸がひとかたまり

・まつもとかずや(1928~?)

 だまってだまって、このいしをあちらへのけるこうい

 ちちはつねに、おおきななみだをためている

 不況がきびしく、下むいてとぐはさみのむこうに家族

・尾崎善七(1907~1938)

 まずしさ軒に夕月一つ火をたく

 月の明るさ児を負うてゆく

 やなぎゆれる冬あおぞらの子を抱いて纏足のおんな

 人間が人間と血を流し今日も空がすっきり澄んでいる

 私が戦死した夢であったりして暁の星一つまたたく 

・渡野邉朴愁(わたのべぼくしゅう)(1927~2016)

 裸いとし人間なんとたくさんの傷あとを持ち

 尾骶骨にいつもあるおもい昼月欠けて浮く

 地球剥ぐと宙へひらひらいちまいの四季

 寒さ音にして湖心さす舟

 枯野の嗅覚火にすると春が匂う

・塩地キミヱ(1936~2017)

 はじめて踏んだお百度の足を洗う

 生きる意味求めて七十九歳暑気中り

 丁寧に生きたしるしの固いペンだこ

 嫌われてもいい清廉でいたい女の秒針

・佐瀬茶楽(1905~1989)

 畑は菜の花にうもれる満月 

 と、ゆらぎ海は黄金の朝暾

 婆がわらうつ音のするしぐれ

 おもてへでてうちわの軽さ持っている

 子が子をつれてくるお正月

・岡野宵火(おかのしょうか)(1916~1951)

 バス満員で下ってしまふと秋の高原を残ってゐる人たち

 逢ふてさえをれば、の二人で秋が散って散って


何かひっかかる句(人)、惹かれる句(人)があれば幸いです。

いい企画ですよね。私が注目したのは渡野邉朴愁。


(文:久坂夕爾)


2023年11月3日金曜日

第七回尾崎放哉賞 締切(11月30日)が迫っています メールでの応募も可能です

第七回尾崎放哉賞の応募締切が11月30日に迫っています。

是非ご応募ください。

尾崎放哉賞


※ご注意

ホームページが、第六回までのものと変更になっていますので、ご注意ください。

ブックマークなどに入れている方は、お手数ですが、新たにお気に入り登録することをお勧めします。

また、今回高校生の方の応募方法に変更があります。

  ※メールでのエクセル(横書き)添付必須

詳しくは、上記ホームページで確認をお願いします。


第1~6回までのページはこちら


◆過去の尾崎放哉賞大賞受賞作品◆

月の匂いの石に坐る       藤田 踏青

ひまわり咲いて疎遠の鍵を外す   増田 眞寿子

ネギ切る音がまっすぐな雨になる  井上 知子

だんだん空が大きくなる坂を上る  遠藤 多満

蝉時雨浴びて秘密基地の入り口   砂狐

母の内にあるダムの静けさ     田中 佳


(文:久坂夕爾)


2023年10月28日土曜日

青穂50号が発行されました。




青穂50号が発行されました。


画像は順に、表紙、青穂抄(秋生ゆき選)、池田実吉色紙。
色紙の句 やわ肌の移り香あまき春の服縫う

目次より本号の内容
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(平山礼子選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句12        井上敬雄
 私と自由律俳句12           伊藤清雄
 『随句の基調』を読んで         福田和宏
 「きまぐれ写俳日記46」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 同人新刊案内
 お知らせ、編集後記
 第七回尾崎放哉賞募集案内
 第十一回青穂全国大会について


(文:久坂夕爾)

2023年8月5日土曜日

青穂49号が発行されました。

 




青穂49号が発行されました。


画像は順に、表紙、青穂抄(渡辺敏正選)、青穂全国大会受賞句。

目次より本号の内容
・第十回青穂全国大会・第六回尾崎放哉賞表彰式
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(高木架京選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句11        佐瀬風井梧
 私と自由律俳句11           田畑剛
 「きまぐれ写俳日記45」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 お知らせ、編集後記
 第七回尾崎放哉賞募集案内
 『青穂第二句集』募集案内


(文:久坂夕爾)



2023年3月25日土曜日

青穂47号よりお知らせなど

 



青穂47号よりお知らせなど転載します。

上:同人新刊 後谷五十鈴自由律俳句集 りばてい文庫

  尾崎放哉ニュース

  こんな本見つけました

下:山頭火ふるさと館ニュース

  企画展は4月9日まで開催


(文:久坂夕爾)



2023年2月19日日曜日

青穂47号が発行されました




青穂47号が発行されました。

画像は順に、表紙、色紙(荻原井泉水)、青穂抄(弓削酔魚選)。

目次より本号の内容
・新同人紹介
・同人・準同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(小山貴子選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句9         黒崎渓水
 私と自由律俳句9            荻島架人
 自由律俳句の将来            埋田貞子
 <<戦艦テレメール号の帰港>>
  ウイリアム・ターナー画        奥野立日十
 「きまぐれ写俳日記43」        きむらけんじ
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 同人新刊案内、お知らせ、同人情報、編集後記、名刺交換
 第10回青穂全国大会及び大会句募集について


(文:久坂夕爾)


2023年1月22日日曜日

高田弄山の110句

 

たまたまネットを徘徊していた時、

「京都・泉の会」のブログにこんな記事があったのを見つけました。

高田弄山の110句

このサイトは、自由律俳人も結構紹介されていますので、

よかったら覗いてみてください。


(文:久坂夕爾)







2022年12月23日金曜日

青穂46号よりお知らせなど

 





青穂46号よりお知らせ・新刊案内を紹介します。

①せきしろ著「放哉の本を読まずに孤独」春陽堂書店
②同人大山まるさんの俳句界九月号掲載記事
③同人新刊案内
 加藤邪呑句集「地おどろ海おどろ」
 久坂夕爾個人詩誌「午前9号」
④近藤健「心情(うらなさけ)」

ムンクの「叫び」は私も好きな絵画です。いつだったか、ムンク展には行きました。
絵画はあまり詳しくはありませんが、
なぜか、村山槐多の「尿する裸僧」や鴨居玲の「道化師」とともに思い出す絵なんですよね。


(文:久坂夕爾)

2022年12月14日水曜日

孤独の俳句 山頭火と放哉名句110選

 

小学館より

金子兜太・又吉直樹著

「孤独の俳句 山頭火と放哉 名句110選」が発売されているようです。

一般向けで、入門にはよさそうな著書です。


孤独の俳句


(文:久坂夕爾)



2022年11月27日日曜日

かえいチャンネル

 


ならドットFMにて放送している「俳句で漫歩」。

自由律の俳人を紹介する生放送のコーナーが、1か月前くらいからyoutubeにて動画化されています。

最新の動画は ここ をクリック

そのほかの動画は、youtubeで「俳句で漫歩」「かえいチャンネル」「自由律俳句」などで検索してみださい


青穂の小山貴子代表が自由律俳人を紹介するコーナーでは、以下の俳人を取り上げています。

入澤春光 木犀薫る日にて牛産む

下山逸蒼 一つの灯に跟(ひ)きながながと貨車の曳かるゝ暗き野

芦田鳳車 人を焼くとていのちある人あつまれり



(文:久坂夕爾)


2022年10月30日日曜日

第6回尾崎放哉賞 締切(11月30日)まであと1か月を切りました。メールでの応募もできます。




第6回尾崎放哉賞の締切は11月30日。

締切がせまってきました。

http://www.hosai-seiho.net/

クリックすると、尾崎放哉賞のページにジャンプしますので、

応募要項など、確認してみてください。

メールでの投句もできます


是非、ご応募ください。


(文:久坂夕爾)




2022年10月10日月曜日

青穂大会・尾崎放哉賞授賞式でのこと「尾崎放哉とヨルシカ」(4)

またまた、ヨルシカの続きです。

 

前回、井伏鱒二や正岡子規などに言及したヨルシカのインタビュー記事を引用しましたが、奇特な方がいるもので、ヨルシカ関連で作家を知った若者向けに、原典を紹介するというまとめ記事のサイトがありました。

何と素晴らしいことでしょう。


入口がバンドの楽曲だけど、「何だろう」と思って、インスパイアした作家の原典に行き着く。そしてそのうちの何人かは、その作家の原典を手にすると思います。そしてそしてそのうちのまた何人かは、放哉や山頭火の著作を手にするはずです。新しい時代の「辿り着き方」だと思います。そしてそのまた何人かが実際、句を作ってくれると、とてもとてもありがたいです。

もし、もしもですが、「ヨルシカ 尾崎放哉」でここ(青穂)に辿り着いた方、必ずご一報ください。

奥深い自由律俳句の世界へとご案内いたします。


放哉研究の第一人者であるうち(青穂)の代表も「若い人々に放哉が支持されて歌詞に盛り込まれるなんて、放哉本人もびっくりだと思います」と言っていました。


以下引用

音楽をきっかけに、文学に興味を持った人へ

【ヨルシカ眠れない】


(文:黒崎渓水)



2022年9月23日金曜日

青穂45号よりお知らせなど

 



青穂45号よりお知らせなど

(上)同人新刊案内
   ・「ぎんなん第五句集」/ぎんなん編集部
   ・「年間句集二〇二二 自由律俳句きやらぼく」/きやらぼくの会
(下)第5回山頭火ふるさと館
   自由律俳句大会のおしらせ


(文:久坂夕爾)

2022年7月10日日曜日

記憶に残る俳人・俳句(1)~(6)

青穂本誌では、約1年前から「記憶に残る俳人・俳句」という持ち回り記事が掲載されています。

最新号の(6)まで、どういう俳人・俳句が掲載されているか、ちょっと抜粋してみます。


・近木圭之介(1912~2009)

 いっしょにあるけばまがってゆくみち

 自画像 青い絵の具で蝶は塗りこめておく

 朝 卵が一個古典的に置かれていた


・井上泰好(1930~2015) ※第1次尾崎放哉賞主催者

 桜が咲いて地球がやさしい顔になる

 埋めて貰う墓地から港が見えて春の海

 何はなくとも春の風がある古里に住む


・吉田雅童(?~2007)

 石に雨ふる短律

 蛇とて月夜の木のてっぺん

 天からもろうて雨もり


・吉浦俊雄(1930~2014)

 夕闇青く草が蛍をはなつ

 おのおのおのれの脱いだ履物へ散会す

 こころ炎天へ耕してからっぽな土とす


・時実新子(1929~2007) ※川柳作家

 ブラックコオヒイ女がさめてゆく過程

 入っています入っていますこの世です

 ひぐらしが死ぬほど泣いたひとごろし


・高田弄山(1956~2013)

 ほたる仮縫いの夜をほどく

 笑っている人の顔で笑っている

 酔いしれてバラの上で風葬される


気になった作家がいましたら、ネットで検索してみてもいいかもしれません。

私も、俳句を始めたころは、よくネット検索して好みの作風の作家を探したり、好みの作家の作品を探して、ネットの国会図書館のページを探ったりしていました。

そして、このページが、そういう方の検索時にひっかかってくれると、うれしいですね。



(文:久坂夕爾)


2022年5月1日日曜日

同人の句より 素材の面白さ・認識の面白さ

感情やら意見やら、というものは、自分のなかから自然にたちあがってくるものではなく、それのきっかけ・芯になるようなものがかならずあると思っています。何を見たのか、何をどうみたのか、感じたのか。人間の感情や意見は結構似通っていますが(だから「共感」や「季語によるイメージの共振」が生まれるのですが)、これらは個性的です。

ということで、本誌前号から、ちょっと面白い素材、ちょっと面白い見方・感じ方(認識)があると思われるものを選んでみました。

作者はこの句を作る際、ことばの奥に何を見ていたんだろう、何を感じていたんだろう、と想像するのが面白い。句として成功しているかどうか、は目利きのかたの判断にゆだねるとして。卑近な素材から庶民感情を描く、散文的、という意味で川柳に近いものもあります。もっとも、現代は川柳・俳句の区別は結構あいまいで、区別の必要はないという意見もあるようです。


肉豆腐ワシントン広場には風花      伊藤清雄

筋トレしてきた昨日お父さんが死んだの  鈴木しのぶ

入り江は食い意地を張る         早舩煙雨

鳥籠の子らは闇のピエロの仕業です    おおひさ悦子

おてんとさまちかみちをしてずるい    田畑剛

止めたところから夢を再生する      黒崎渓水

音を殺して熟柿を啜った         𠮷田敷江

人嫌い烏瓜の宙ぶらりん         高木架京

かくれんぼ鬼ばかり増えていく秋の野   平岡久美子

バラ亭開店藤島恒夫のチンドン屋(※)  草場克彦

身のうちに烽火をあげる分身Z      奥野立日十

暗闇が乗車してくる無人駅        水上百合子

すきにしたらええやんか月夜の案山子   伊藤人美

基地の献立は既に侵略されていた     福田和宏

今朝もまず猫じゃらしの会釈       吉多紀彦

前へならえの前は極道になりました    きむらけんじ

象が足つっこんで萩あふれるバケツ    小山幸子

野薊は空と海との表面張力        加藤邪呑

曇り空どこまでもあんたのせい      小山貴子



※藤島恒夫 おそらくですが、正しくは藤島桓夫(たけお)だと思われます。演歌歌手。代表曲は「月の法善寺横丁」 wikipediaより参照。


「死んだの」「ずるい」「なりました」「あんたのせい」。せきしろ氏の自由律俳句でも感じることですが、口語の語尾のニュアンスを生かせるのは自由律俳句の親しみやすさでもあるでしょうね。


(文:久坂夕爾)

2022年4月17日日曜日

らじお・ラヂオ

自由律俳句のコーナー(「らじおと放哉と山頭火と」青穂・小山代表も出演)があった

TBSラジオ「伊集院光とらじおと」が3月で終了していたようですね。

TBSニュースtwitter記事

次の角を曲がったら話そう/小学館


昼の番組なので、仕事の関係で私は一度も聞く機会はなかったのですが、

先日たまたまこのニュースを知りました。

youtubeにも一部配信されているようです。

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もしかしたら、このブログで紹介したことがあったかもしれませんが、

小説家・町田康氏が山頭火を題材に書いていました。

春陽堂「Web小説」


町田康氏は、

youtubeで「パンク山頭火ラヂオ」なるものも発信しています。

町田康のパンク山頭火ラヂオ



町田康現代語訳「宇治拾遺物語」/日本文学全集08 河出書房新社

がとても面白いと聞いて以前買ったのですが、恥ずかしながらいまだに積読のまま。



(文:久坂夕爾)


2022年2月27日日曜日

第5回尾崎放哉賞発表

 第4回尾崎放哉賞が決定しました。


第5回尾崎放哉賞入賞作品



入賞句を一部紹介します

<一般の部>


◆尾崎放哉大賞

  蝉時雨浴びて秘密基地の入り口     埼玉県 大川 久美子

◆春陽堂賞

  選ばなかった道が交わる       京都府 伽 瑤

◆優秀賞

  二年会えなかった父の薄いまぶた   愛知県 木村 恵子

      レモンどこまでころがる冬陽の片隅  福岡県 重富 佐代子

  年ごとの色を重ね私の海が凪ぐ    福岡県 丹村 敦子

  レシートを栞にして読み終えた    岡山県 堀 将大

  旅の空何も決めず酔っている     神奈川県 野谷 真治

◆敢闘賞

  雪の中で目覚めたよな祖母のまつ毛  東京都 すずめ 園


<高校生の部>

◆最優秀賞

  ページをめくる音はしだいに雨と重なった 

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 細井 美涼

◆優秀賞

  教室には卒業しないままの思い出

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 峯崎 沙弥香

  クレヨンでかいた青空のうそ

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 松村 にぃな

  一人の教室から見る私だけの空

         三重県立久居高等学校 石井 菜々美

  今日の生き方、誰かのお古

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 鈴木 彩

  逃げ出したくて 真夜中の月に相談する

         東筑紫学園高等学校 岩下 空依果

  すれ違う君から春になる

         愛知県立旭丘高等学校 渡邉 美愛

  思いを投げ込む 切手の味が舌に残る

         静岡県立静岡高等学校 榑林 優成

  黒い海に落ちていく片羽の飛べない蝶

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 細川 華伽

  俺達の仮に生きて行ける秋風

         埼玉県立特別支援学校 坂戸ろう学園 菅井 陽生

  あの日に飛んだくつはもうない

         群馬県立伊勢崎興陽高等学校 長井 遥愛


2022年2月11日金曜日

青穂43号が発行されました

 






青穂43号が発行されました。
画像は、表紙(戸田勝画)、青穂抄(平山礼子選)、色紙(荻原井泉水)

目次より本号の内容
・新同人紹介
・同人作品
・私の感銘句
・青穂の窓(高木架京選)
・エッセイ・評論
 記憶に残る俳人・俳句4         後谷五十鈴 おおひさ悦子
 私と自由律俳句4            薄井啓司
 吉多紀彦句集「ふりむいたねこ」を読んで 平岡久美子
 吉多紀彦句集鑑賞            久光良一
 きむらけんじ「きまぐれ写俳日記39」
・一句鑑賞
・句会報
・そのほか
 同人新刊案内、お知らせ、同人情報、編集後記


「記憶に残る俳人・俳句」という面白い企画が始まっています。
平成令和の自由律俳人の、多様な作風のラインアップはなかなか触れる機会がないので、
私は楽しみにしています。


敬称略
(文:久坂夕爾)