お知らせ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ヘッダ写真はアルプス穂高岳。 見本誌の請求や記事内容への問い合わせなどは「問い合わせフォーム」をご利用ください。 Twitterへのリンクを張りました。右側スリットにあります。

2018年10月23日火曜日

ずぶぬれて犬ころ


住宅顕信を描いた映画
「ずぶぬれて犬ころ」

https://motion-gallery.net/projects/kenshinproject

Twitterアカウント
https://twitter.com/zubuinu

「放哉、山頭火」と私たち

私たちの師系である荻原井泉水が創刊した「層雲」には多彩な人材が割拠していましたが、なかでも圧倒的な存在感を誇るのが尾崎放哉と種田山頭火です。後輩の私たちのなかでも、「ホウサイ、イノチ!」「サントウカ、ダイスキ!」あるいは「両方スキ!」と様々なのですが、どちらが好きか、ということを宣言するということは、大げさに言えば、自身の俳句観や人生観を宣言するようなものです。放哉・山頭火の名前を言ったあとには必ず「どうして?」と聞かれますので、単に趣味嗜好だけの話にとどまりません。一般には「動の山頭火、静の放哉」とか「大衆に根をはる山頭火、インテリ層の放哉」などともいわれますが、世間のメディアでの露出度は、山頭火の方がやや多いと思われますので、「山頭火から入って放哉を知り、結局、両方にハマる」という人が多いのではないでしょうか。そしてそのあとには、海藤抱壺や橋本夢道など、魅力的な人物が控えていますので、更なる深みにハマる可能性大!さあ、みなさんも私たちと一緒に、「深み巡り」をしませんか?

(文:黒崎)

俳句弾圧不忘の碑



いつか行ってみたかった場所のひとつに、
大岡信の「ことば館」(静岡県)があるのですが、
どうやら閉館してしまったらしく残念。。。。

と、思っていたところ、
行ってみたい場所を見つける。
とは言っても、何回か行った場所に
新しくできた碑を見に、ですが。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018022202000129.html

長野県上田にある無言館(信濃デッサン館)は、
高校生のときから数回行ったことがある。
そこにできた俳句弾圧不忘の碑。

太平洋戦争時に興った、反体制的な(と体制側に判断された)句を作った
俳人への弾圧は、自由律俳句も無関係ではなく。

以下、橋本夢道の句をいくつか。
実に1941年9月から1943年3月まで拘置所にいたことになる。
(「橋本夢道の獄中句・戦中日記」勝どき書房 より引用
・だれも彼も囚人は小供の夢を見るものか
・大戦起るこの日のために獄をたまわる
・うごけば寒い
・草の芽が青めばからだの血も青む
・日本の蝶に生まれて飛ぶ日かな
・どすんと冬の日暮れて笑はざる


ところで、無言館は戦争で命を落とした画学生の絵を展示してあるのですが、
本館である信濃デッサン館で出会った吉岡憲の「笛吹き」は
とても好きな絵でした。
立原道造の資料もあったのですが。。
こちらの本館も休館になってしまったんですよね。


(文:久坂)

2018年10月14日日曜日

青穂第一句集(前半)


青穂第一句集が発行されました。



創刊5年目という節目であり、
「青穂」に期待して参加してくださった会員の皆様の
”今”の結晶を残して置くことに意義を感じ刊行を提案いたしました。
(小山代表による序文より)

さて、勝手ではありますが、
句集より同人の作品を紹介します。
1人1句で申し訳ないのですが。
何より私の好みで申し訳ないのですが。。。。。。
前半・後半に分けて掲載します。

ザックの底にシリウスを縫いつける     秋生ゆき
庭に秋色を待つ              安門優
自らを信ずべし江戸切子の花あかり     幾代良枝
言うだけ言ってさっさと帰った夕日     泉澤英子
裸木のことばを聴いて歩き回る明けがたの街 一憲
キツネノボタンゆかいな星に違いない    伊藤静雄
おんなをひらがなでたらしこむ       伊藤人美
トラックの群青の幌が笑ってる       伊藤風々
手の平に荒野もあって昭和一桁       井上泰好
哭ききった蝉の腹の白さよ         いまきいれ尚夫
早春の海が見え隠れする峠の茶屋      内田サヨ
ずれた会話に相づち打つ寒いふくらはぎ   埋田貞子
ほれぼれする大根足日本明るし       大軒妙子
十二年も同じ顔の子を見て飽きない     おおひさ悦子
右手が嫌いなこの人を頼る         大山まる
祭りに行けない子の遠花火         荻島架人
ストレッチャーのわが身人間か荷物か    荻原海一
あめんぼの足袋はいて行く水底の街     奥野章
手足のもどかしさ鬼を育てゝいる      折口朋子
転がっている豆と娘を見ないふり      小山幸子
海市の空キリン突き刺さっているよ     加藤邪呑
小さな自分の鎧に不自由なかたつむり    加藤武
橋をわたる異境がほしい          萱沼良行
草履干せば反るこの夏のかたち       川城博之
いつもより少し寄り添うて桜並木      河野初恵
誰と話すこともなく病室のひとり暮らし   北田傀子
三代目は秘伝のタレ持って逃げる係     きむらけんじ
走れ波を刺す一直線の殺意         久坂夕爾
熊の糞にななかまどひらり         草場克彦
雀は何も持たないで跳ねる         黒崎渓水
母さんに何から話そう帰り道        小池ますみ
日の匂い主食とする重き喜び        小坂みゆき
戦車になったのか消えた赤い三輪車     後谷五十鈴
手ばかり見る日もゾウは河を渡る      小山貴子
冷えきった鉄に触れる一日の作業始まる   酒本郁也
新盆、空き家がにぎやか          佐瀬広隆

(文:久坂)

2018年10月12日金曜日

青穂27号が発行されました。

 青穂27号の表紙














こちらは、同人交代による15句選
青穂抄
クリックすると拡大できます。













今月はもう一つニュースが。
青穂第一句集が発行されています。


これは後ほど、というか、後日、アップします。
各同人の一言付きの自選19句。



(文:久坂)


2018年10月6日土曜日



正式にブログを開始することとなりました。
自由律俳句誌「青穂」のブログです。

これより、月1・2回を目安に更新していきます。
本誌に関する情報発信、および、自由記事の発信をしますが、
記事は当面
・黒崎渓水
・久坂夕爾(編集)
の2名で担当します。

自由律俳句、そして青穂の名前が、少しでも
ネットの海に拡散しますように。
折りにふれて、同人の作品も紹介したいと思っています。

なお、「青穂」の公式ホームページは別途右側のスリットより
お入りください。



コメントを記入する場合は
 記事下の「**件のコメント」の文字をクリックすると記入できます。
問い合わせは右側スリットの「お問い合わせ」欄に記入して送信してください




2018-10-06
(文・久坂)