第4回尾崎放哉賞が決定しました。
入賞句を一部紹介します
<一般の部>
◆尾崎放哉大賞
だんだん空が大きくなる坂を上る 東京都 遠藤 多満
◆春陽堂賞
誰もいない野で水車が時を洗っている 兵庫県 堀尾 深放
◆優秀賞
グラスの氷が溶ける音で切りだす話し 福岡県 丹村 敦子
春を信じている継続定期券 東京都 中井 靖子
薄野に乳房ひとつ隠して帰る 宮城県 汐海 治美
僕ひとつ消えて信号は青 東京都 岩渕 幸弘
背表紙だった鳥を放してやる 千葉県 小笠原 啓太
<高校生の部>
◆最優秀賞
書架のほこりを射ぬく冬の光
群馬県立伊勢崎興陽高等学校 大野 美空
◆優秀賞
猫に旅をさせたくなる冬満月
武蔵野大学附属千代田高等学院 岩崎 寿知
入道雲の向こうまで歩いていけそうな夏
名古屋市立桜台高等学校 川村 瑠美
胸の奥つっかえたままのビー玉ひとつ
東筑紫学園高等学校 宮川 唯
髪をすすぐ明日きる髪
角川ドワンゴ学園N高等学校 日和 沙絵
夜が滲み出す校舎に座す
愛知県立旭丘高等学校 渡邉 美愛
桜が満開になる頃私たちはもう散っている
群馬県立伊勢崎興陽高等学校 青木 美空
マスク干す今日も世界の星は降ってる
聖ウルスラ学院英智高等学校 横溝 麻志穂
校庭の隅を彩るあなた
岡山県立瀬戸南高等学校 森伊 七海
会いたいと思うたび夜が曲がる
東筑紫学園高等学校 勇 椋太
水中から星をすくい上げた冬
群馬県立伊勢崎興陽高等学校 上野 可蓮
赤い弁当箱を水にさらしておく
愛媛県立大洲高等学校谷本 かな子
0 件のコメント:
コメントを投稿