連休を利用して、
東京都練馬区立美術館へ。
「エドワードゴーリーの優雅な秘密」展。
不気味でシュールで少しユーモラスな絵本作家。
と思っていたのですが、
イラストも数多く手がけていた方のようです。
「題名のない本」は、左に木、右に家の窓(なかに子供)という固定の背景
の真ん中で、いろんな生き物が
飛んだり跳ねたり変な声だしたりしている、という絵本で、
一番好きな絵本。
「ひぴてぃ うぃぴてぃ、」
「おくしぼりっく;」
「しっぷ、」
「さっぷ、」
「すー。」
知らない人は、何のことがさっぱりわからないでしょうけれど(笑)。
面白かった点のひとつは、
(残酷だったりナンセンスだったりするので、でしょうか)
「大人向けの絵本」で売り出そうとした編集者に対し
「子供にもわかる」「編集者がビビッている」とゴーリーが回想していた点。
日本にも「はれときどきぶた」というナンセンス絵本ありました。
こどもこそ、こういうものを喜びますよね。
「意味」を求めてしかつめらしく通俗的なものばかり求めるのは大人のほうだと、
ときどき思うことがあります。
そのあと、
神保町の古本まつりへ。
なんて良いタイミングで開催しているのか。
「読む時間なんてあるのか?」という脳内のツッコミを無視して、
数冊買いました。
(いつものことですが)
買ったのは、
尾崎翠「第七官界彷徨」
「山家鳥虫歌 近世諸国民謡」
近藤洋太「詩の戦後 宋左近/辻井喬/粟津則雄」
など。
詩、短歌、俳句をあまりジャンル分けに固執せずに
書いてある論評はつい読みたくなりますね。
(文:久坂夕爾)
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