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2024年6月18日火曜日

青穂第二句集より同人の句を紹介します(1/2)


今年三月に発行された「青穂 第二句集」より、同人ひとり1句のかたちで紹介します。(五十音順)

なお、本句集は全国の図書館に寄贈されています、図書館で検索してみてください。また実際に手に取ってみたい方は、問い合わせフォームより連絡いただければ、多分お売りできるかと思います。メールアドレスと「第二句集送ってください」の一言だけいただければ、折り返しご連絡いたします。

秋生ゆき    売れ残りのポインセチアとバスに乗る

幾代良枝    どこかでだれかがわらったあおぞら

伊坂恵美子   魚の眼を子じっと覗き込む

一の橋世京   蜩落ちて蟻も来ない通夜

伊藤静雄    鳳仙花クリック季の消失点

伊藤人美    足搔いている女に席ゆずられる

伊藤風々    花曇り歯抜けの友に会う

井上敬雄    もう竹やぶの春風

いまきいれ尚夫 ゆったり浸かって湯の中のあした

岩淵幸弘    白帽白ワンピースの君向日葵のうらの模造中毒

薄井啓司    野に花かんむりの置かれたまま

大軒妙子    秋日和こっそり無作法にシュークリーム

大山まる    汚れた足洗う5時の言い訳

荻島架人    二人に似た花を二人で見ている

奥野立日十   影踏まれ鬼となりまた影をふむ

小山幸子    パンツ忘れた少年が春を連れてくる

折口朋子    仏塔に闇せり上げる火祭り

加藤武     私のコロナ感染夏の甲子園準決勝から

菅沼良行    嘘がカラカラとグラスを回る

河野初恵    うそ泣きする孫と知恵くらべ

きむらけんじ  父は家出て廊下にこおろぎがいる

久坂夕爾    永遠は蛾を焼く火

草場克彦    なんで中村君と大原君が遊んでるの

黒崎渓水    波の数の地球の履歴

後谷五十鈴   吹雪く夜の外灯は漁火一片の執念

小山貴子    蟻二匹我が家に入る我が家のように

近藤健     故郷に墓ぽつり雪の降る

酒本郁也    浜に座れば暗い海が見え出す

佐瀬風井梧   手ぶらで花のみち空のみち

汐海治美    萩の階段ジャンケンの数だけ降ってくる


次回、残りの26人分を掲載します。

(選、文:久坂夕爾)


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